2023年7月16日 更新!
屋根塗装のメリットとは?塗料ごとの特徴や長持ちさせるコツも紹介!
屋根塗装のメリットとは?塗料ごとの特徴や長持ちさせるコツも紹介! 快適な住環境を維持するためには、屋根のメンテナンスが欠かせません。 とはいえ、屋根は普段あまり目にする部分ではありませんので、どうしても忘れがちです。 屋根のメンテナンスを疎かにしてしまうと、劣化が進み、葺き替えなどの大規模工事が必要なほどぼろぼろになってしまうこともあります。 このようなトラブルを防ぐためには、定期的に屋根塗装を行って耐久性を維持することが大切です。 そこでこの記事では、屋根塗装のメリットや、塗料ごとの特徴、屋根を長持ちさせるコツについて詳しく解説していきます。 屋根塗装のメリットは? では早速、屋根塗装のメリットについて詳しく見ていきましょう。 ・防水性能の維持、向上に繋がる 屋根は常に雨風にさらされている部分であり、時間の経過とともにどんどん劣化していきます。 屋根材は消耗品ですので、劣化の進行を完全に食い止めることはできません。 ただ、定期的に屋根塗装を行うことによって、屋根の防水性を維持できるようになりますので、劣化スピードを遅らせられます。 防水性を維持することによって、雨漏りや内部の腐食も防止できますので、快適な住環境を維持しやすくなるのです。 ・遮熱性や断熱性、防錆性の向上にも繋がる 屋根塗装を定期的に行うことによって、 ・遮熱性 ・断熱性 ・防錆性 の向上に繋げられます。 遮熱性や断熱性は快適な生活を維持するために重要ですし、防錆性は屋根の耐久性を維持、向上させるために必要です。 屋根塗装は軽視されることもありますが、住宅の快適性や機能性を維持するうえでかなり重要な工事ですので、定期的に行うことを強くおすすめします。 ・美しい外観を手に入れられる 屋根塗装を行うことによって、美しい外観を手に入れられるようになります。 屋根は普段あまり注目してみることがないと思いますが、家全体の雰囲気やイメージを作り出す重要な部分です。 外壁がどれだけ美しくても、屋根がボロボロだとどうしてもチープな印象になってしまいます。 定期的に屋根塗装を行うことにより、家全体のイメージを向上させやすくなるのです。 ・資産価値の維持に繋がる 定期的に屋根塗装を行うと、資産価値を維持しやすくなります。 見た目が美しいというのももちろん大切ですが、定期的に屋根塗装を行っている住宅と、そうでない住宅では明らかに違いが出てきます。 例えば、屋根塗装を行わなかったことにより、どこかで浸水が始まってしまった場合、 ・カビ ・湿気 ・結露 などにより、住宅全体の劣化が進んでしまい、結果として資産価値の低下に繋がってしまうのです。 屋根塗装には決して安くない費用がかかりますが、住宅の資産価値を維持するという意味ではお得な費用と言えますので、トータルのメリットやデメリットを把握したうえで検討するようにしましょう。 屋根塗装はどのタイミングでするべき? 屋根塗装の目安タイミングは、屋根材や塗料によっても異なりますが、大体10年から15年ほどと言われています。 ただ、これはあくまでも目安であり、何らかの異常が見られる場合はこの限りではありません。 例えば、明らかに雨漏りをしているにもかかわらず、 「まだ10年経っていない」 という理由で屋根塗装を行わないと、内部の腐食がどんどん進み、屋根塗装よりも大規模な工事を行わなければならなくなってしまうこともありますので注意が必要です。 屋根を長持ちさせるにはどうすればいい? 屋根は、人間の身長よりもはるかに高い場所にありますし、はしごなどの設備も整っていないことが多いため、自分で定期的にメンテナンスをするのが難しいです。 そんな屋根をできるだけ長持ちさせるためには、屋根塗装の際に使用する塗料を慎重に選ぶことが大切です。 屋根塗装に使う塗料には様々な種類があり、それぞれで特徴が大きく異なりますので、各塗料のメリットやデメリットを正しく理解したうえで、自宅に合った塗料を選びましょう。 屋根塗装に使われる塗料の特徴と耐久年数 では次に、屋根塗装に使われる塗料の特徴と、それぞれの耐久年数について詳しく解説していきます。 ・アクリル塗料 アクリル塗料は、発色の良さと鮮やかなカラーが特徴的な塗料です。 乾燥時間も他の塗料に比べると短いため、どの季節でも比較的スムーズに工事を進めやすいと言えます。 また、短期間で工事が終了することから、費用を抑えられるというメリットもあります。 ただし、耐久年数が5年〜7年と若干短く、尚且つ紫外線に弱いというデメリットもありますので、近年ではあまり使われなくなっています。 「定期的に屋根の色を変えたい」 「5年前後で塗り替える予定がある」 という方にとってはおすすめの塗料ですが、メンテナンスの頻度を抑えたいと考えている方や、できるだけ長持ちさせたいと考えている方にはあまりおすすめできませんので注意しましょう。 ・ウレタン塗料 ウレタン塗料は、 ・密着性が高く、汚れにくい ・光沢のある仕上がりになる というメリットがあります。 外壁の汚れは意外と目立ちますし、住宅全体のイメージを低下させる原因にもなります。 ウレタン塗料を使うことによって、美しい外観を長期間維持しやすくなりますので、とにかく見た目にこだわっている方におすすめです。 ただ、耐久年数が7年〜10年と、次に紹介するシリコンに比べると耐久性に劣るため、近年ではあまり使われなくなっています。 ・シリコン塗料 シリコン塗料は、 ・機能性 ・耐久性 ・カラーバリエーション などに優れており、非常にコスパが良いため、現在の屋根塗装や外壁塗装の定番塗料となっています。 耐久年数は10年〜13年前後となりますので、メンテナンスの頻度を減らしたいと考えている方におすすめです。 また、自分好みの色を見つけやすいというメリットもありますので、屋根の色にこだわりがある方にもぴったりと言えます。 ・フッ素塗料 フッ素塗料は、耐久年数が15年〜20年とかなり長いです。 一度塗装をすれば、しばらくは屋根塗装を行う必要がありませんので、できるだけ長持ちさせたいと考えている方に最適と言えます。 これまで、フッ素塗料は費用が高いことからビルや商業施設などで使われることが多くなっていたのですが、近年では一般住宅にも使われるようになってきています。 ・ラジカル塗料 ラジカル塗料は、 ・防カビ性 ・防藻性 ・防汚性 に優れた塗料です。 色褪せもしにくい塗料となっていますので、機能性と見た目の両方にこだわりたいと考えている方に最適と言えます。 先ほど解説したように、最近はシリコン塗料が外壁塗装や屋根塗装の定番塗料となっています。 ただ、ラジカル塗料の耐久年数は12年から15年とシリコン塗料よりも耐久性が長いにもかかわらず、費用はシリコン塗料とほとんど変わらないため、近年より一層注目を集めているのです。 ・光触媒塗料 光触媒塗料は、 ・耐久性 ・防汚性 に優れている塗料です。 この塗料には、セルフクリーニング機能があります。 これは、太陽光が当たることで、塗膜の表面についた汚れを分解する機能のことです。 この汚れを雨水などで自動的に落とせるため、いつまでも美しい外観を維持できるようになります。 耐久年数も15年〜20年とかなり長いため、メンテナンス性や見た目、機能性など、全体的に強いこだわりがある方におすすめです。 ただし、高機能である分費用も高く、シリコン塗料の1.5倍ほどの価格になることもありますので、予算と相談しながら決めていかなければなりません。 ・無機系塗料 無機系塗料とは、その名の通り有機物を含まない塗料のことです。 紫外線に物凄く強く、耐久年数も15年〜25年とかなり長いため、メンテナンス性には優れています。 また、無機物には燃えにくい性質がありますので、万が一自宅で火災が起こってしまったとしても、被害を最小限に抑えやすいと言えます。 ただし、無機塗料は一定の厚みで塗装しなければ本来の効果を発揮できず、職人によって仕上がりにばらつきが出ますので、依頼する業者を慎重に選ばなければなりません。 さらに、無機塗料には汚れが付着しにくいという特徴がありますが、これは言い換えれば塗装がしにくいということになります。 場合によっては、再塗装ができず、張り替えやカバー工法などが必要になるケースもありますので注意が必要です。 まとめ 普段あまり注目してみることがない屋根。 そんな屋根は、住宅の機能性や快適性を維持するためには欠かせない部分です。 長期間放置していると、劣化や損傷が進み、葺き替えなどの大規模工事が必要になることもあります。 屋根は消耗品ですので、劣化を完全に食い止めることはできませんが、定期的に屋根塗装を行うことによって、劣化スピードを遅らせられますので、 「しばらく屋根塗装をしていない」 「屋根の状態など考えたこともなかった」 という方は、この機会に屋根塗装を検討してみてください。
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