2023年8月13日 更新!
火災保険で外壁塗装ができるって本当?使うための条件や注意点を紹介!
火災保険で外壁塗装ができるって本当?使うための条件や注意点を紹介! 火災保険で外壁塗装が行えるという宣伝や営業を受けたことがある方はたくさんいるでしょう。 火災保険を使えれば、数十万円以上の費用が掛かる外壁塗装を安く行えます。 とはいえ、 「本当に火災保険が適用されるの?」 という疑問を抱えている方も多くいるはずです。 そこで今回は、火災保険を使って外壁塗装を行うための条件や注意点について詳しく解説していきます。 火災保険で外壁塗装を行うための条件 結論から言ってしまうと、火災保険で外壁塗装を行うためには、いくつかの条件を満たす必要があります。 無条件で使えるわけではありませんので注意してください。 以下、火災保険で外壁塗装を行うための条件について、詳しく解説していきます。 ・自然災害による破損、汚損であること 外壁の破損原因が災害によるものでなければ、火災保険は使えません。 災害というのは、 ・台風 ・土砂災害 ・豪雪 などを指します。 水害でも対象にはなりますが、水害補償に加入していない場合は対象外となりますので注意が必要です。 ・被災してから3年以内であること 災害によって外壁が破損した場合、火災保険を使って外壁塗装が行えますが、無期限で補償が受けられるわけではありません。 外壁塗装に火災保険を適用するためには、被災から3年以内に申請することが条件となっています。 3年というのは、保険法によって定められている期間ですので、 ・保険会社 ・保険の種類 によって変動することはありません。 ・免責金額を超えていること 火災保険には、免責金額が設けられていることがほとんどです。 免責金額というのは、 「この金額以下の補修は受け付けませんよ」 という規定のことを指します。 一般的に、火災保険の免責金額は20万円ほどで設定されるケースが多く、外壁塗装の見積もりが免責金額以下になった場合、自費での補修となりますので注意してください。 外壁塗装に火災保険が適用されないケース では次に、火災保険が適用されないケースについて詳しく見ていきましょう。 ・床下浸水の場合 先ほど、火災保険の水害補償に加入している場合は、水害による外壁塗装にも火災保険が適用されると解説しました。 ただ、これには1つ条件があります。 それは、床上浸水以上でなければならないということです。 床下浸水により、外壁が汚損あるいは破損してしまった場合は対象外となりますので注意しましょう。 ・老朽や経年劣化による破損 火災保険というのは、その名の通り災害によって受けた被害を補償してくれる保険のことです。 経年劣化や老朽による破損については対象外となります。 後ほど詳しく解説しますが、中には、 「経年劣化や老朽でも火災保険が使えますよ」 という嘘の情報を伝えて契約を取ろうとする悪質な業者もありますので、正しい知識を身につけておかなければなりません。 火災保険申請の流れ では次に、火災保険を申請する際の流れについて詳しく見ていきましょう。 ステップ1:写真を撮影しておく 災害によって外壁が破損もしくは汚損してしまった場合は、ひとまずその箇所の写真を撮りましょう。 写真を撮っていない場合、被害状況の確認や破損、汚損原因の調査が行えず、保険が下りない可能性がありますので注意が必要です。 ステップ2:業者に相談する 火災保険を使って外壁塗装を行う場合は、見積もりが必要となります。 そのため、まずは信頼できる業者を探して、現地調査と見積もりを依頼しましょう。 この時に、 「火災保険の利用を検討している」 と伝えておくことによって、業者ともスムーズに話を進められるようになります。 ステップ3:必要書類を用意する 見積もりを取ったら、保険会社に申請を行います。 申請方法については、加入している火災保険のパンフレットや保険会社HPに記載されていますので、事前にチェックしておきましょう。 申請後は、書類を提出する必要があります。 どのような書類が必要かわからない場合は、申請と同時に保険会社に確認しておくことをおすすめします。 ステップ4:鑑定を受ける 書類を不備なく提出し、申請が受理された場合、後日鑑定人による調査が行われます。 調査内容は、主に下記の通りです。 ・損害は自然災害によるものか ・見積もりの金額は妥当か 調査が終了したら、その結果をもとに保険会社が審査を行い、申請が認められれば保険金が支払われます。 火災保険を利用して外壁塗装を行うメリット では次に、火災保険を利用して外壁塗装を行うデメリットについて詳しく見ていきましょう。 自己負担額を最小限に抑えられる 火災保険を活用して外壁塗装を行うことによって、自己負担額を最小限に抑えられます。 冒頭でも解説したように、火災保険には数十万円以上の高額な費用が掛かります。 もちろん、外壁塗装を行うことによって、費用以上のメリットを得られるようになるのですが、金額が金額なだけにどうしても躊躇してしまいますよね。 火災保険を活用することによって、かかった費用の全額あるいは一部を補填してもらえますので、自己負担額を減らして外壁塗装を行えるようになるのです。 火災保険料を無駄にせずに済む 火災保険は、火災が起こった時の補填がメインとなる保険商品です。 自然災害による住宅の部分修理にも活用できるのですが、 ・火災保険=火事が起こった時しか使えない というイメージを持っている方も多く、ほとんどの場合は保険料をただ支払い続けるだけとなります。 自宅が火災に遭う確率は約0.04%と言われていますので、火災が起こった時のためだけに火災保険料を支払い続けるのは割に合いません。 火災保険を使って外壁塗装を行うことによって、保険料の元を取るという言い方はおかしいかもしれませんが、支払っている保険料を無駄にせずに済みます。 繰り返しとなりますが、火災保険は火災だけでなく、災害により生じた様々な損害を補償してくれる保険ですので、積極的に活用しましょう。 火災保険を利用して外壁塗装を行うデメリット では次に、火災保険を利用して外壁塗装を行うデメリットについて詳しく解説していきます。 満額は支給されない場合がある 火災保険は非常に便利な保険であり、条件を満たせば破損や汚損個所を修理するための費用を全額支給してもらえるケースもあります。 ただし、火災保険を利用するためには鑑定を受ける必要があり、結果によっては満額支給にはならない可能性がありますので注意が必要です。 すぐに支給されるわけではない 先ほども解説したように、火災保険を使用する際は、様々な手続きを行う必要があります。 この手続きにはある程度の時間がかかりますので、すぐに保険金を支給してもらうというのはかなり難しいです。 緊急を要する補修の場合、保険金の支給を待たずに工事を行うケースもありますが、その場合は一時的に費用を立て替える形となります。 火災保険を使って外壁塗装を行う時の注意点 火災保険を使って外壁塗装を行う際は、いくつかの注意点を頭に入れておく必要があります。 以下、具体的な注意点について詳しく見ていきましょう。 ・詐欺業者に注意する 火災保険を使って外壁塗装を行う際は、ひとまず適用条件を満たしているかどうかを確認することが大切です。 ただ、それ以上に重要なのが「信頼できる業者に依頼する」ということです。 外壁塗装業者の中には、契約欲しさに火災保険を巧みに利用するところもあります。 よくあるのが、 「経年劣化や老朽でも火災保険が使えますよ」 「火災保険を使えば実質無料で外壁塗装が行えますよ」 というような嘘をついて契約を結ばせようとするケースです。 悪質業者の口車に乗せられて契約をしてしまうと、 「結局火災保険が適用されず、自費で費用を負担することになった」 「聞いていた内容と違う」 というようなトラブルに発展する可能性が高くなりますので注意しましょう。 ・手数料の有無を確認する 火災保険を利用した外壁塗装を強く進めてくる業者の中には、手数料を要求してくるところもあります。 実際に 「保険金が少なく、工事が難しい場合は〇%の手数料を支払う」 という内容を契約書に盛り込んでいる業者もあるようですので、事前に確認しておかなければなりません。 まとめ 自然災害によって外壁が破損したり、汚損したりした場合、火災保険を使って外壁塗装が行える場合があります。 火災保険を活用すれば、自己負担額を減らせますし、保険料を無駄にせずに済みますので一石二鳥と言えます。 ただし、火災保険は無条件で適用されるわけではなく、いくつかの条件を満たす必要がありますので注意が必要です。 業者の中には、嘘の情報を伝えて契約を取ろうとするところもあります。 火災保険に関する嘘のセールストークに引っかかると、トラブルに繋がったり、後悔したりする可能性が高くなりますので、正しい知識を身につけたうえで準備を進めるようにしましょう。
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