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外壁の浮き・剥がれとは?原因と対策を詳しく解説

塗り替えコラム 2025.04.09 (Wed) 更新

外壁の浮きや剥がれ、それは住まいの見た目だけでなく、建物の寿命にも影響する深刻な問題です。
雨漏りや建物の腐食につながる可能性も高く、放置すれば大きな修理費用がかかることも。
小さな変化も見逃さず、早めの対処が大切です。
今回は、外壁の浮きや剥がれの原因から、対策、予防策までを分かりやすくご紹介します。
安心して暮らせる住まいを守るために、ぜひ最後までお読みください。

外壁のはがれや浮きの原因を徹底解説

経年劣化による外壁のはがれ浮き

経年劣化は、避けられない外壁の浮きや剥がれの原因です。
長年の風雨や紫外線による塗膜の劣化、素材そのものの老朽化などが挙げられます。
特に、塗料の耐用年数を過ぎた場合、塗膜が脆くなり、剥がれやすくなります。
ウレタン系塗料は6~10年、シリコン系塗料は8~15年、ラジカル系塗料は12~15年、フッ素系塗料は15~20年が目安とされていますが、これはあくまで目安であり、実際の寿命は、建物の向きや環境、塗料の種類などによって異なります。
また、ひび割れやコケ、カビの発生も経年劣化によるもので、これらが塗膜の剥がれを促進する要因となります。

施工不良による外壁のはがれ浮き

施工不良も、外壁の浮きや剥がれの大きな原因です。
塗装工事の際に、下地処理が不十分であったり、乾燥不足、塗料の希釈率が適切でなかったりすると、塗膜が外壁にしっかり密着せず、浮きや剥がれが発生します。
具体的には、・ケレン作業(古い塗膜の除去)が不十分 ・目荒らし(表面のザラザラ処理)が不十分 ・洗浄不足による汚れの残留 ・下塗り不足 ・下地と塗料の相性問題 ・乾燥時間の不足 ・塗料と硬化剤の混合比間違いなどが挙げられます。
これらの施工不良は、塗装後数年で浮きや剥がれとして現れることが多く、早期発見が重要です。

外壁のはがれや浮きの対策と予防策

外壁のはがれ浮きの初期症状への対処法

外壁の浮きや剥がれの初期症状を発見したら、まずはその原因を特定することが大切です。
小さな浮きであれば、自分で補修を試みることも可能です。
具体的には、浮いている塗膜を丁寧に剥がした後、高圧洗浄で汚れを落とし、完全に乾燥させてから、下塗り、中塗り、上塗りという工程で再塗装します。
ただし、高所作業や広い面積の補修は危険を伴うため、専門業者に依頼することをお勧めします。

専門業者への依頼と費用相場

専門業者への依頼は、安心・安全な補修を確実に進める上で最善の方法です。
費用は、工事の規模や使用する塗料の種類、足場の設置の有無などによって大きく変動します。
30坪程度の住宅の場合、60万円~100万円程度が相場ですが、下地補修が必要な場合は、さらに費用がかかります。
業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
また、保証内容やアフターサービスについても確認しておきましょう。

外壁のはがれ浮きを予防するためのポイント

外壁の浮きや剥がれを予防するには、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。
特に、塗装工事後5~10年を目安に、専門業者による点検を実施することをお勧めします。
また、日頃から外壁の状態をよく観察し、小さな変化にも気づけるようにしましょう。
ひび割れやコケ、カビなどの発生は、早めの対処が必要です。

まとめ

外壁の浮きや剥がれは、経年劣化と施工不良の両方が原因となりうる深刻な問題です。
初期症状を発見したら、早めの対処が費用を抑えることに繋がります。
住まいの寿命を長く保つためにも、この記事でご紹介した情報を参考に、適切な対策を講じてください。