塗装に関するマメ知識やイベントなど最新情報をお届けします! 現場ブログ

外壁塗装の塗り回数は何回がよいのか?2回塗りと3回塗りを解説

塗り替えコラム 2024.12.05 (Thu) 更新

外壁塗装を検討しているあなたは、塗り回数について悩んでいるかもしれません。
「3回塗りって本当に必要なの。」「2回塗りでも大丈夫じゃないの。」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、外壁塗装の塗り回数について、3回塗りが基本である理由と、2回塗りのケースも詳しく解説していきます。

外壁塗装の塗り回数は何回が適切?

外壁塗装の塗り回数は、一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
業者によっては、下塗り、上塗り×2回と表現している場合もありますが、行う作業は同じです。
では、なぜ3回塗りが基本なのでしょうか。
それぞれの工程の目的と重要性を理解することで、3回塗りの必要性が明確になります。

1: 下塗りの目的

下塗りは、外壁塗装の土台となる重要な工程です。
その目的は、主に以下の3つです。

・中塗り、上塗り塗料の密着性を高める

下塗り塗料は、接着剤のような役割を果たし、外壁と上塗り塗料の密着性を高めます。
下塗りが不十分な場合、塗料が剥がれやすくなってしまい、塗装の耐久性が低下してしまいます。

・塗装面を整える

外壁は、経年劣化や外的要因によって凹凸が生じている場合があります。
下塗りによって、これらの凹凸を平滑にし、上塗りをきれいに仕上げるための下地を作ります。

・塗料の吸い込みを抑える

劣化が進むと、外壁は塗料をスポンジのように吸い込んでしまい、塗膜に厚みがでません。
下塗りによって、塗料の吸い込みを抑え、塗膜の耐久性を確保します。

2: 中塗り、上塗りの目的

中塗り、上塗りは、同じ塗料を使用することが多いです。
中塗りは、上塗り塗料の密着性を高め、塗料の性能を最大限に発揮させる役割を担います。
上塗りは、塗膜に厚みを出し、耐久性や防水性などの保護機能を高めます。
また、同じ塗料を2回塗ることで、ムラのない仕上がりになり、紫外線や雨風などに耐える強度も生まれます。

・3回以上塗るケース

3回以上の塗りが必要となるケースもあります。
外壁の劣化が激しい場合は、下塗りを行っても塗料の吸い込みが収まらないことがあります。
その場合は、吸い込みが収まるまで、下塗りを2回~3回行うことがあります。

また、塗料によって、使用量や塗り回数が異なります。
メーカーによっては、3回以上の塗り回数を推奨している場合もあります。
メーカーの規定を守って塗ることで、塗料本来の性能を十分に発揮させることができます。

3: 工法による

3回以上塗る必要がある工法には、「複層弾性仕上げ」「目地張り付け仕上げ」「サイディングボードの重ね張り」などがあります。
これらの工法は、耐久性や防水性を高めるために、複数回塗ることが必要です。

2回塗りのケースはどんな時?

3回塗りが基本とはいえ、2回塗りのケースもあります。
近年、下塗り不要な塗料やクリヤー塗装など、2回塗りの工程で十分な性能を発揮する塗料が登場しています。
2回塗りのメリットとデメリットを理解した上で、適切な選択をすることが大切です。

1: 下塗り不要な塗料の場合

下塗り不要な塗料は、1液タイプで、下塗り、中塗り、上塗りの機能を兼ね備えています。
下塗り不要な塗料は、施工が簡単で、工期短縮につながるというメリットがあります。
しかし、下塗り不要な塗料は、従来の塗料に比べて価格が高くなる傾向があります。
また、外壁の状態によっては、下塗りが必要になる場合があります。

2: クリヤー塗装の場合

クリヤー塗装は、既存の塗膜の上に透明な塗料を塗る方法です。
クリヤー塗装は、外壁の色を変えることなく、耐久性や防水性を向上させることができます。
また、クリヤー塗装は、従来の塗料に比べて、光沢感があり、美しい仕上がりになります。

3: 2回塗りのデメリット

2回塗りのデメリットとして、3回塗りよりも耐久性が劣る可能性がある点が挙げられます。
また、外壁の状態によっては、2回塗りでは十分な効果が得られない場合もあります。

まとめ

外壁塗装の塗り回数は、3回塗りが基本ですが、下塗り不要な塗料やクリヤー塗装など、2回塗りで十分な性能を発揮するケースもあります。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、適切な選択をすることが大切です。