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モニエル瓦の種類と特徴|劣化症状からわかる適切なメンテナンス方法

塗り替えコラム 2024.09.23 (Mon) 更新

築10年以上経ったモニエル瓦の屋根を持つみなさん。

「そろそろメンテナンスが必要そうだけど、一体どんな方法があるんだろう。」

そんな悩みをお持ちではないでしょうか。

この記事では、モニエル瓦の種類や特徴、劣化症状から適切なメンテナンス方法まで詳しく解説します。

□モニエル瓦の種類と特徴

モニエル瓦は、セメント瓦の一種で、軽量で耐震性、断熱性に優れた屋根材として知られています。

1: 耐震性と断熱性に優れる

モニエル瓦は、セメントと砂を主成分とするため、粘土瓦よりも軽量です。

そのため、地震や台風などの自然災害に強く、屋根の荷重を軽減することで建物の耐震性を高める効果があります。

また、断熱性にも優れており、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるため、快適な住環境を実現できます。

2: 多彩なカラーバリエーション

モニエル瓦は、着色スラリーと呼ばれる着色剤を表面に塗ることで、豊富な色彩を実現しています。
そのため、家の外観に合わせて、様々なデザインを楽しむことができます。

3: 防水塗装の必要性

モニエル瓦は、セメント製の屋根材であるため、水分を吸収すると劣化してしまいます。
そのため、新築時から防水塗装が施されており、定期的なメンテナンスが必要です。

築10年前後から劣化が始まり、塗装の剥がれやひび割れなどが発生しやすくなります。

□モニエル瓦の適切なメンテナンス方法

モニエル瓦のメンテナンス方法は、大きく分けて二つあります。

1: 塗装

塗装は、モニエル瓦の表面に塗膜を形成することで、防水性や耐久性を回復させる方法です。
塗装を行うことで、色褪せやカビ、苔の発生を防ぎ、美しい外観を保つことができます。
ただし、モニエル瓦の塗装には、いくつかの注意点があります。

モニエル瓦には、着色スラリーと呼ばれる塗膜があります。
このスラリー層は、一般的な塗料との相性が悪く、そのまま塗装してしまうと塗膜が剥がれてしまう可能性があります。

そのため、塗装前にスラリー層を丁寧に除去する必要があります。

また、モニエル瓦の塗装には、専用の塗料を使用する必要があります。
一般的な塗料を使用すると、早期劣化や剥がれなどの問題が発生する可能性があります。

モニエル瓦に適した塗料を使用することで、長期間にわたって効果を発揮します。

2: 葺き替え

葺き替えは、既存のモニエル瓦を新しい屋根材に交換する方法です。

モニエル瓦は、生産が終了しているため、近年では葺き替えが主流となっています。
葺き替えを行うことで、屋根の耐久性を大幅に向上させることができます。
ただし、葺き替えは、塗装に比べて費用がかかります。

また、モニエル瓦は重ね葺きができないため、屋根の構造によっては葺き替えが難しい場合があります。

□まとめ

モニエル瓦のメンテナンスは、塗装と葺き替えの二つがあります。

塗装は、スラリー層の除去や専用塗料の使用など、注意すべき点がありますが、比較的費用を抑えられます。

葺き替えは、高額ですが、屋根の耐久性を大幅に向上させることができます。

モニエル瓦のメンテナンス方法を選ぶ際には、屋根の状態や予算などを考慮して、適切な方法を選びましょう。