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聚楽壁の塗装で叶えるこだわりの空間とは?特徴、メリット・デメリットを解説

塗り替えコラム 2024.08.27 (Tue) 更新

自然素材や伝統的なデザインに興味があり、こだわりの空間づくりをしたいと考えている、リノベションや新築を検討しているみなさんにご報告です。
聚楽壁(じゅらくへき)の魅力に興味はありませんか。
この記事では、聚楽壁の特徴やメリット・デメリットを解説することで、読者が聚楽壁を理解し、自分の空間づくりに役立てられるようにします。

□聚楽壁とは?特徴と歴史

聚楽壁は、古くから日本の伝統的な建築様式で用いられてきた、土壁の一種です。

1:聚楽壁の歴史

聚楽壁の名前の由来は、豊臣秀吉が築いた聚楽第(じゅらくだい)にあります。
聚楽第は、現在の京都市西陣地区に位置し、その跡地から採掘された土が、聚楽壁に使われています。
この土は、粘り気が強く、美しい仕上がりになることから、茶室や書院などの高級建築物に多く用いられてきました。

2:聚楽壁の特徴

聚楽壁の特徴は、何と言ってもその土の質感です。
土壁ならではの素朴な風合いは、温かみがあり、落ち着きを感じさせる空間を演出します。
また、伝統的な建築様式に用いられてきた歴史から、聚楽壁には格調高い雰囲気も漂います。

3:聚楽壁と他の塗壁との違い

聚楽壁は、珪藻土や漆喰などの他の塗壁と比べて、より伝統的な雰囲気を持つことが特徴です。
珪藻土や漆喰は、現代的なデザインにもよく用いられる一方で、聚楽壁は古来からの伝統的な建築様式に用いられてきたことから、より歴史を感じさせる空間を演出します。

□聚楽壁の塗装のメリット・デメリット

1:メリット

・自然素材ならではの機能性
聚楽壁は、自然素材である土を原料としているため、調湿機能や断熱機能に優れています。
室内の湿度を調整することで、快適な住空間を実現できます。
また、土の素材が持つ吸音効果により、静かで落ち着きのある空間を創り出すことも可能です。

・美しい土の質感
聚楽壁は、土本来の風合いを生かした、自然で温かみのある質感を実現できます。
他の塗壁とは異なる、独特の風合いが、空間のアクセントになります。

・伝統的な雰囲気
聚楽壁は、古くから日本の伝統的な建築様式で用いられてきた歴史があり、その伝統的な雰囲気は、空間にも風格と落ち着きを与えてくれます。

・コストパフォーマンス
聚楽壁は、他の塗壁と比べて、比較的コストパフォーマンスに優れていると言われています。

2:デメリット

・施工の専門性
聚楽壁は、薄く均一に塗る必要があるため、施工には高度な技術が必要です。
そのため、専門の左官職人に依頼する必要があります。

・水拭きできない
聚楽壁は、水拭きをするとシミの原因になるため、水拭きはできません。
掃除の際は、乾いた布やほうきを使用する必要があります。

・材料の入手が難しい
聚楽壁に使われる土は、特定の地域でしか採掘されず、近年では入手が困難になってきています。
そのため、施工費用が高くなる場合もあります。

 

□まとめ

聚楽壁は、自然素材ならではの機能性、美しい土の質感、伝統的な雰囲気、コストパフォーマンスなど、多くのメリットを持つ一方で、施工の専門性や水拭きできないといったデメリットも持ち合わせています。
聚楽壁を採用する際は、メリットとデメリットを比較検討し、自分のニーズに合った選択をすることが重要です。

当社では、みなさんに適正価格で安心できる最高の外壁塗装、屋根塗装工事をご提供できるよう日々努力しています。
聚楽壁に興味のある方はぜひ当社までご相談ください。