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トタン外壁の種類をご紹介!他の金属外壁材との比較についても解説します!

塗り替えコラム 2024.03.02 (Sat) 更新

トタン外壁は、その経済性と耐久性で多くの建物に使用されてきましたが、種類や特徴を詳しく知る人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、トタン外壁の主要な4種類とその使用箇所、さらにメンテナンスの際の注意点を解説します。
さらに、他の金属外壁材との比較を通じて、それぞれの外壁材の適用シーンをご紹介します。
これらの情報を活用し、建物の外観と機能性を長期にわたって保つための一助としてください。

□トタン外壁の種類と特徴

トタン外壁には、さまざまな種類が存在します。
ここでは、主な4種類に焦点を当てて、それぞれの特徴を掘り下げていきます。

1:波トタン

波トタンは、その名の通り波状の加工が施されたトタンで、大波と小波の2種類があります。
大波タイプは主に倉庫の外壁に、小波タイプは昭和時代の住宅に多く見られます。
強度が高く、経済的な価格で提供されるため、幅広い場所で利用されています。
塗り替えが比較的容易な形状をしていますが、トタン釘周りの錆止め処理には特に注意が必要です。

2:角波トタン

角波トタンは、山形や角型の突起を持つデザインが特徴です。
このタイプは工場や倉庫、商店などによく用いられます。
角波トタンも波トタン同様、高い強度と経済性を兼ね備えていますが、塗り替えの際には塗り継ぎ部分に特別な注意が必要です。

3:スパンドレルトタン

ビスや釘頭が隠れる独特の形状が特徴のスパンドレルトタンは、外壁や看板、エントランスの天井などに使用されます。
このタイプは塗装がやや困難な形状をしているため、塗り忘れがないよう注意深い塗装が求められます。

4:リブ波トタン

和風住宅の外壁材として頻繁に用いられるリブ波トタンは、最近では外装材としての使用が減少傾向にあります。
塗り替え時には、釘部分のカスレや塗り継ぎ斑が出やすいため、丁寧な塗装作業が必要です。

□トタンと他の金属外壁材の比較

*トタンの特徴

トタンは亜鉛メッキが施された薄い鉄板で、その軽量さと安価さが大きなメリットです。
しかし、耐久性に欠け、錆びやすいデメリットもあります。
耐用年数はおよそ10〜20年とされ、メンテナンス費用も抑えられるため、初期コストを重視する場合に適しています。

*ガルバリウム鋼板との比較

ガルバリウム鋼板はアルミニウム、亜鉛、シリコンで構成されており、トタンに比べて高い耐久性と錆びにくさを持ちます。
デザイン性にも優れていますが、価格が高めでやや重いため、耐震性に影響を与える可能性があります。
耐用年数は30〜40年と長く、バランスの良い金属素材を求める人に適しています。

*ステンレスとの比較

ステンレスはクロムを含んだ鋼鉄で、ほとんど錆びないという大きなメリットがあります。
しかし、トタンやガルバリウム鋼板に比べて価格が非常に高いです。
耐用年数は約50年と長く、錆びに対する強い耐性が求められる場合に最適です。

□まとめ

この記事では、トタン外壁の主要な4種類とそれぞれの特徴、使用箇所、メンテナンスの際の注意点を解説しました。
また、トタンと他の金属外壁材との比較を通じて、各素材の特性と適用シーンを明らかにしました。
住まいの外観を左右する重要な要素として、外壁材選びにこの情報が役立つことを願っています。
長期的な視点での維持管理を考慮し、建物の外観と機能性を保つための適切な選択をすることが重要です。