外壁塗装で手抜き工事をされたらどうすればいい?対処法を徹底解説!
外壁塗装で手抜き工事をされたらどうすればいい?対処法を徹底解説!
外壁塗装には決して安くない費用がかかりますので、満足のいくクオリティに仕上げてもらいたいですよね。
ただ、残念なことに外壁塗装工事では手抜き工事が意外と多く発生しています。
とはいえ、外壁塗装の手抜き工事は、専門知識がない一般の方では見抜けない可能性が高いです。
そこでこの記事では、外壁塗装でよくある手抜き工事と、手抜き工事をされたときの対処法について詳しく解説していきます。
よくある外壁塗装の手抜き工事例8つ
では早速、よくある外壁塗装の手抜き工事例を8つ紹介していきます。
・高圧洗浄が適当
外壁塗装を行うときは、事前に高圧洗浄を行い、外壁に付着しているホコリや汚れ、古い塗膜などを落とさなければなりません。
高圧洗浄をしっかりと行わないと、色ムラや塗膜剥がれのリスクが高くなります。
ただ、高圧洗浄には乾燥時間を含めると1日ほどかかるため、適当に高圧洗浄を行ったり、何らかの理由をつけて高圧洗浄を行わなかったりするところもあります。
外壁塗装前の必須作業ともいえる高圧洗浄で手を抜く業者は、その後の作業も適当に行う可能性が高いため注意が必要です。
・3回塗りを行わない
外壁塗装では、
・下塗り
・中塗り
・上塗り
の3回塗りが基本です。
※一部2度塗り、4度塗りが指定されている塗料もある
下塗りは、次に行う中塗りと外壁を密着させるための橋渡し役となります。
下塗りを行った後に、中塗りと上塗りを行うことにより、密着度が高まり、結果として耐久性が向上します。
ただ、中には工数を削減するために下塗りを行わなかったり、中塗りだけで済ませてしまったりする業者もあるのです。
繰り返しになりますが、外壁塗装は3回塗りが基本であり、下塗りを行わなかったり、中塗りだけで済ませてしまったりすると塗料が持つ本来の性能を発揮できなくなります。
・単管足場のみを使用する
外壁塗装や屋根塗装では、クサビ式(ビケ)足場という頑丈な足場を使うのが一般的です。
ただ、クサビ式(ビケ)足場は頑丈な分、ある程度コストがかかりますので、コスト削減のために安全性の低い単管足場のみで作業を行う業者もいるのです。
こう聞いて、
「単管足場を使って事故が起こっても、それは業者の責任でしょ?」
と考える方も多くいるでしょう。
たしかに、事故が起こった場合は業者の責任ですが、崩れた足場が自分や家族に直撃してしまい、重大な事故に繋がってしまうケースもありますので、適切な方法や方式で足場を組んでくれる業者に依頼することが大切です。
・雑に養生を行う
外壁塗装における必須作業の1つに、養生というのがあります。
養生は、塗装しない部分に塗料がつかないよう、カバーなどで覆う作業のことです。
この作業は外壁塗装の仕上がりに大きくかかわる重要な作業ですが、手を抜く業者もいます。
雑に養生を行って、そのまま塗装作業に入ってしまうと、
・車
・窓
・エアコンの室外機
・ベランダ
など、本来必要のない部分に塗料が付着してしまう可能性が高くなります。
また、近隣住宅に塗料が飛び、トラブルに発展するケースもありますので、養生がしっかりと行われていることを確認したうえで作業に入ってもらいましょう。
・ひび割れ補修を行わない
外壁にひび割れがある場合、あらかじめ補修を行ってから塗装作業に入ります。
なぜなら、ひび割れを補修せずに塗装をすると、塗装後にひび割れが浮き出てしまうからです。
悪質な業者の中には、ひび割れを補修しない、あるいは点検せずに塗装作業に入るところもありますので注意しましょう。
・コーキング補修を行わない
外壁塗装を行う際は、必ずコーキングの打ち替えもしくは増し打ちを行います。
なぜなら、コーキングの痛みや劣化を放置すると、雨漏りなどの重大なトラブルを引き起こす可能性が高くなるからです。
ただ、業者によってはコーキング補修を行わずに塗装に入ってしまうところもあります。
コーキングの補修有無は、外壁塗装のクオリティを維持するだけでなく、住宅全体の状態を維持するために重要な要素となりますので、必ず確認しておくようにしましょう。
・塗料のグレードを勝手に下げる
外壁塗装で使用する塗料には様々な種類があり、それぞれで特徴や費用が異なります。
基本的には、外壁塗装業者と相談しながら塗料を決めていくことになるのですが、中には取り決めた塗料を使わず、勝手にグレードを下げるところもあります。
これは、安価な塗料を使って利益を増やすことが狙いです。
塗料の種類は、専門的な知識がないと見分けられませんので、
「指定された塗料で作業を進めています」
と言われると、何も言い返せなくなってしまいます。
塗料の偽装を見抜くためには、
・一斗缶に記載された塗料名を確認する
・出荷証明を出してもらう
上記2つの方法がありますので、不安な方は確認してみてください。
・悪天候でも塗装工事を行う
外壁塗装は、天候に左右される工事です。
基本的には、
・気温5℃以上
・湿度85%以下
・雨や雪が降っていない
・霜が降りていない
上記4つの条件を満たしていないと、塗装工事ができません。
なぜなら、塗料が雨や雪で流れたり、十分に乾燥させられなくなったりする可能性が高いからです。
ただ、悪質な業者の中には工期を短縮するために、悪天候にもかかわらず作業を行うところもあります。
明らかに悪天候の中で作業を進める業者は、間違いなく悪質業者ですので、見て見ぬふりをするのではなく、すぐに指摘して工事を中止させましょう。
外壁塗装で手抜き工事をされたらどうすればいい?
では次に、外壁塗装で手抜き工事をされた場合の対処法について詳しく解説していきます。
やり直しを指示する
今紹介した手抜き工事に1つでも当てはまる場合は、後回しにするのではなくその瞬間に業者に指摘して、やり直しを指示してください。
中には、
「こんなことを言ったら悪いかな・・・」
と遠慮してしまう方もいるのですが、費用を支払っている以上、依頼者の方にはその権利があります。
仮に見間違いや勘違いだったとしても、指摘したり、確認をしたりする分には問題ありません。
手抜き工事を1つでも見過ごしてしまうと、さらに大胆な手抜き工事をされる可能性が高くなりますので、遠慮せずにしっかりと指摘しましょう。
第三者機関に調査を依頼する
「手抜き工事をされているかどうかわからないが、何となく怪しい」
「間違いなく手抜き工事をされているが、なかなか言い出せない」
というような場合は、第三者機関に相談しましょう。
第三者機関とは、
・独立法人国民生活センター(消費者センター)
・住宅リフォーム紛争処理支援センター
・弁護士
などが挙げられます。
これらの機関に相談したり、調査を依頼したりすることによって、問題を解決しやすくなります。
必要に応じて専門家を紹介してもらうことも可能ですので、不安なことがある場合はすぐに相談してください。
外壁塗装における手抜き工事を防ぐコツ
外壁塗装におけるよくあるトラブルと、その対処法を知っておくことによって、万が一のことがあっても正しく対処できるようになります。
とはいえ、できればトラブルなく、最後まで安心して任せたいですよね。
そのような方は、以下のポイントを参考にしながら外壁塗装の準備を進めていきましょう。
基本的な知識をつける
外壁塗装におけるトラブルを防ぐためには、基本的な知識をつけておくことが大切です。
作業の流れや費用相場、作業に適した環境などの知識をつけておけば、業者の手抜きをすぐに見抜けるようになります。
手抜き工事をされる前に指摘することによって、
「知識がありますよ」
というアピールができますので、手抜き工事の抑止に繋げられるのです。
信頼できる優良業者を探す
確実に手抜き工事を防ぐためには、信頼できる業者に依頼することが大切です。
実績が豊富で知識もある、顧客想いの優良業者に依頼することによって、手抜き工事の心配をすることなく安心して任せられるようになります。
全国にはたくさんの外壁塗装業者があり、それぞれでサービス内容や実績、費用や対応の質が異なりますので、複数の業者を比較したうえで依頼する業者を選定していきましょう。
まとめ
外壁塗装は比較的高額な費用がかかる工事です。
それにもかかわらず、手抜き工事が比較的多く発生しています。
手抜き工事をされてしまうと、塗料の耐久性が落ちたり、雨漏りなどの重大なトラブルに繋がったりする可能性が高いため、事前に知識を身につけたうえで、目を光らせておくことが大切です。
とはいえ、知識がない場合は手抜き工事を見抜けないこともありますし、四六時中監視をしているのも現実的には難しいです。
監視したり、警戒したりしなくても、最後まで丁寧に作業を進めてくれる業者に依頼したいと考えている方は、顧客想いの優良業者を慎重に探していきましょう。