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屋根塗装はDIYできる?メリットやデメリット、注意点を紹介!

塗り替えコラム 2023.05.29 (Mon) 更新

屋根塗装はDIYできる?メリットやデメリット、注意点を紹介!

 

屋根塗装

 

普段あまり注目して見ることがない屋根ですが、時間が経つとどんどん劣化していきます。
屋根が劣化すると、建物自体が古く見えてしまったり、雨漏りの原因になったりと、様々なデメリットが生じます。

かといって、塗装業者に依頼すると高額な費用がかかるため、中には、
「DIYできないかな?」
と考えている方もいるでしょう。

そこでこの記事では、そもそも屋根塗装はDIYでも行えるのか、メリットやデメリット、注意点は何なのかということについて詳しく解説していきます。

 

屋根塗装をDIYで行うメリットは?

では早速、屋根塗装をDIYで行うメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

メリット

 

・コストを抑えられる
冒頭でも解説したように、屋根塗装を業者に依頼した場合は、決して安くない費用がかかります。
なぜなら、塗料代や足場代などに加え、業者の利益や人件費が上乗せされるからです。

DIYで行うことによって、材料代や道具代はかかるものの、業者の利益や人件費をカットできるため、安く仕上げられる可能性が高くなるのです。

・好きなタイミングで塗装を進められる
屋根塗装を業者に依頼した場合、業者と日程を調整したうえで作業を進めていくことになります。
また、各業者が定休日を定めているため、土日などは作業が行われません。

DIYで行うことによって、業者とスケジュール調整をする必要もなくなりますし、自分の好きなタイミングで好きな部分の塗装を行えるようになります。
これも、DIYで屋根塗装を行うメリットの1つと言えるでしょう。

 

屋根塗装をDIYで行うデメリットは?

では次に、屋根塗装をDIYで行うデメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

デメリット

 

・クオリティが下がる可能性が高い
屋根塗装には、専門的な知識とスキルが必要です。
屋根塗装の仕事をしていた方など、ある程度知識とスキルレベルが高い方であれば問題ありませんが、そうでない方がDIYで屋根塗装を行うとイメージと違う仕上がりになってしまう可能性が高くなります。

場合によっては、見るに堪えない仕上がりになり、結局業者に依頼しなければならなくなってしまうケースもありますので注意が必要です。

・物凄く時間がかかる
屋根塗装を業者に依頼した場合、複数人の職人が同時に作業を行ってくれます。
そのため、ある程度面積が広い場合でも短期間で仕上げられます。

ただ、自分一人で塗装を行う場合、想像以上に多くの時間が必要になりますので、完成が大幅に遅れてしまう可能性が高くなるのです。
場合によっては、数か月以上の時間がかかってしまうこともありますので注意しましょう。

・逆に費用が高額になることもある
先ほども解説したように、DIYで屋根塗装を行うことによって、業者の利益や人件費をカットできますので、費用を抑えやすいです。
ただ、屋根塗装には様々な道具が必要で、これらを1から揃える場合は業者に依頼するよりも費用が高額になってしまうケースがあります。

また、完成した後に、
「イメージと違うな」
「失敗したな」
となってしまった場合、DIYでコストをかけたにもかかわらず、再度業者に依頼しなければならなくなってしまうこともあります。

こうなってしまうと、二度手間になるだけでなく、倍以上のコストがかかってしまうケースもありますので注意が必要です。

 

・とにかく危険

DIYでの屋根塗装にはいくつかのメリットもありますが、弊社ではおすすめしていません。
クオリティが下がるというのも理由の1つですが、それ以上にDIYの屋根塗装には多くの危険が伴います。
地面で作業できるのであれば話は別ですが、屋根塗装は屋根に上って作業をしなければなりません。
慣れている職人でさえケガをするリスクがある高所での作業は、初心者にとってかなり危険度が高いと言えるのです。

 

怪我

 

コストを抑えるためにDIYで屋根塗装を行い、屋根から落下して大きなけがをしてしまっては元も子もありません。
どうしてもDIYで屋根塗装を行いたいという方は、クオリティだけでなく、安全に十分配慮しながら作業を行うようにしましょう。

 

・DIYで屋根塗装を行う時の大まかな手順
では次に、DIYで屋根塗装を行う時の大まかな手順について詳しく解説していきます。

1:道具の準備
屋根塗装には様々な道具が必要です。

特に、
・洗浄用ホースまたは高圧洗浄機
・刷毛
・ローラー道具一式
・作業着、軍手
・ヘルメット
・安全ベルト
・マスカー
・カワスキ(ケレン用)
・下塗り、中塗り、上塗り用塗料
などは最低でも用意しておかなければなりません。

これらの道具はホームセンターなどでも購入できますので、事前に必要な道具をリストアップしたうえで準備を進めていきましょう。

 

2:足場の設置
屋根塗装では、屋根に上って作業を行う必要があります。
そのためには、足場を設置しなければなりません。
足場を設置せずとも屋根に上る方法がある場合は、わざわざ足場を設置する必要はありませんが、安全性を維持できない可能性が高いため、基本的には足場を設置するのがおすすめです。

足場の設置については、とてもではありませんが一人では行えませんので、専門の業者に依頼しましょう。

 

3:高圧洗浄と養生、下地処理
屋根塗装を行う際は、経年劣化によって傷んだ屋根材の古い塗膜や汚れ、ほこりなどを高圧洗浄で綺麗にすることから始めましょう。
洗浄が不十分だと、1年とたたずに塗膜が剥がれてしまいますので、とにかく丁寧に行うことが大切です。

次は、足場とその周辺の養生です。
屋根の一部を塗装する場合や、天窓など塗装できない箇所がある場合は、その部分もマスカーを使って保護しておきましょう。

養生が終わったら、下地処理を行います。
経年劣化が見られる屋根材は、ひび割れや欠けが発生している可能性が高いです。
このような箇所が見つかったら、コーキングを使って補修を行いましょう。

この時に、高圧洗浄で落としきれなかった汚れが見つかった場合は、丁寧にカワスキではがしておくことが大切です。

 

4:下塗り、中塗り、上塗り
外壁塗装及び屋根塗装は、3回塗りが基本です。
1回目を下塗り、2回目を中塗り、3回目を上塗りと呼びます。

中には、
「面倒くさいから」
という理由で1回しか塗装しなかったり、2回しか塗装しなかったりする方もいますが、3回塗りを行わないとすぐに塗装が剥がれてしまいますので注意しましょう。

 

5:縁切り、足場の解体
屋根塗装を行うと、屋根の間にある隙間が一時的に塗り潰されてしまいます。
この隙間には、屋根内部に溜まった水を排出する働きがありますので、塗りつぶしたままではいけません。
屋根に本来の働きをしてもらうためにも、塗装が終わったら塗りつぶしてしまった隙間をカッターやカワスキなどで再度作りましょう。
この作業のことを、縁切りと呼びます。

ここまでの作業が終わったら、組んである足場を解体して終了です。

 

屋根塗装をDIYで行う場合の注意点

DIYで屋根塗装を行う時は、
・近隣トラブル
・ケガ
上記2つのことに注意する必要があります。

高圧洗浄の水や塗料が隣家に飛び散ると、大きなトラブルに発展してしまいます。
また、DIYで屋根塗装を行う場合は、道具でケガをしたり、落下したりするリスクが常に付きまといますので、とにかく安全重視で行いましょう。

 

DIYでの屋根塗装が向いている人、

向いていない人

では最後に、DIYでの屋根塗装が向いている人とそうでない人の特徴について詳しく解説していきます。

 

・向いている人
DIYでの屋根塗装に向いているのは、
・ある程度の知識とスキル、経験がある人
・DIYが好きな人
です。

塗装に関する技術があり、流れややり方が全てわかっている場合は、DIYでの屋根塗装に挑戦してみても良いでしょう。
ただ、DIYでの屋根塗装には思っている以上に手間と時間がかかりますので、DIYが好きな方でないと続きません。

 

・向いていない人
DIYでの屋根塗装に向いていないのは、
・何から始めればいいかわからない人
・クオリティを重視している人
・リスクや危険を回避したい人
です。

 

先ほども解説したように、DIYでの屋根塗装にはケガや事故のリスクが常に付きまといます。
また、初心者が安易に塗装を行うと、満足のいく仕上がりにならなかったり、逆に屋根を傷めてしまったりする可能性もあるのです。

このようなトラブルを避け、安心して屋根塗装を行いたいと考えている方は、知識とスキル、経験を兼ね備えたプロに依頼することをおすすめします。

 

まとめ

屋根塗装は、やろうと思えばDIYでも行えます。
DIYで屋根塗装を行うことによって、コストの削減に繋げやすくなる、自分のタイミングで作業を進められるなどのメリットを得られます。

ただ、ケガのリスクが高くなる、時間がかかる、クオリティが下がりやすいなど、メリットを上回るデメリットが発生する可能性が高いため、とにかく慎重に検討していかなければなりません。

少しでもDIYでの屋根塗装に不安がある方は、無理をせず、専門の業者に依頼するようにしましょう。