外壁塗装の適正料金ってどれくらい?費用を抑えるコツも紹介!
外壁塗装の適正料金ってどれくらい?費用を抑えるコツも紹介!
外壁塗装を検討している方の中には、
「どれくらいの費用がかかるのかな?」
「あまり費用はかけたくないな・・・」
と考えている方も多いでしょう。
外壁塗装の費用は一律ではなく、塗装面積や使用する塗料、依頼する業者など様々な要素によって変動しますので、事前に確認したうえで相談しなければなりません。
そこでこの記事では、坪数(塗装面積)毎の費用相場や、費用の内訳、それから外壁塗装費用をできる限り抑えるコツについて詳しく解説していきます。
・外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用相場は、坪数によっても変わってきます。
具体的な費用相場は下記の通りです。
・10坪、塗装面積40㎡ → 20万円から40万円前後
・20坪、塗装面積79㎡ → 40万円から70万円前後
・30坪、塗装面積119㎡ → 60万円から100万円前後
・40坪、塗装面積158㎡ → 80万円から130万円前後
・50坪、塗装面積198㎡ → 100万円から160万円前後
・60坪、塗装面積238㎡ → 120万円から200万円前後
ただし、上記はあくまでも“目安”であり、住宅の状況や外壁の状態、依頼する業者や時期などによっても変動しますので参考程度に考えておきましょう。
・外壁塗装費用の内訳は?
では次に、外壁塗装費用の内訳について詳しく解説していきます。
【塗料代】
外壁塗装費用には、塗料代が含まれています。
塗料にはいくつかの種類、グレードがあり、それぞれで持っている機能や特徴が異なるため、費用相場も変わってきます。
以下、代表的な塗料とその特徴、費用目安について詳しく見ていきましょう。
アクリル塗料
アクリル塗料というのは、アクリル樹脂を主成分とする塗料です。
1㎡あたりの単価は、1,000円〜1,800円前後になることが多いです。
他の塗料に比べると比較的安価ですが、耐用年数が約3年から5年前後になりますので、メンテナンスのための塗料としてはあまり使われません。
ウレタン塗料
ウレタン塗料というのは、ウレタン樹脂を主成分とした塗料であり、密着性に優れているという特徴があります。
柔らかい塗料ですので、特殊な形状、複雑な形状の壁にも塗装でき、剥がれにくいという特徴があります。
1㎡あたりの単価は、1,400円から2,600円前後になることが多いです。
耐用年数は5年から10年となっており、価格と耐久年数のバランスが取れた塗料と言えます。
シリコン塗料
シリコン塗料というのは、シリコン樹脂を主成分とする塗料であり、現在はこの塗料が外壁塗装の主流となっています。
1㎡あたりの単価は1,800円から3,500円前後になることが多いです。
耐用年数も約7年から10年前後になりますので、コスパにも優れた塗料と言えます。
ラジカル塗料
ラジカル塗料というのは、ラジカル制御型の酸化チタンを使用した塗料のことです。
主成分はシリコンですが、塗膜の劣化を防げるため、シリコン塗料よりも耐久年数が伸びます。
1㎡あたりの単価は2,200円から3,500円と若干高額ですが、耐久年数が約10年から13年となりますので、長期的に見るとコスパが良いと言えるでしょう。
フッ素塗料
フッ素塗料は、蛍石を原料とするフッ素樹脂を配合した塗料のことです。
耐久性が物凄く高く、
・紫外線
・酸性雨
によるダメージもさほど受けません。
耐久年数も15年以上となりますので、非常に丈夫な塗料と言えるのですが、1㎡あたりの単価が3,000円から5,600円前後と比較的高額ですので、予算としっかり相談する必要があります。
特殊塗料
今紹介した一般的な塗料の他にも、断熱性や遮熱性が高いセラミック塗料や、色褪せやチョーキングを防ぎやすい無機塗料などがあります。
費用相場と耐久年数は、
・セラミック塗料→1㎡あたり3,500円から5,000円前後、耐久年数10年から25年
・無機塗料→1㎡あたり3,600円から5,500円前後、耐久年数15年から20年
となります。
【作業費、人件費】
外壁塗装の費用相場には、塗料代だけでなく、作業費や人件費も含まれています。
以下、どのような項目に費用がかかるのかということについて、詳しく見ていきましょう。
飛散防止ネット
外壁塗装を行う際は、近隣に配慮しなければなりません。
なぜなら、近隣住宅の外壁に塗料が飛んでしまったり、水が飛んでしまったりすると、大きなトラブルに発展する可能性があるからです。
近隣に配慮しながら外壁塗装を行うためには、飛散防止ネットを張る必要があります。
この作業には、1㎡あたり100円から200円前後の費用がかかるのが一般的です。
高圧洗浄
外壁塗装を行う際は、事前に高圧洗浄を行い、汚れや古い塗膜などを洗い流す必要があります。
高圧洗浄には、1㎡あたり100円から300円前後の費用がかかるのが一般的です。
中には、
「高圧洗浄はしなくても良い」
という方もいますが、汚れや古い塗膜が残っていると剥がれの原因になりますので、必ず行わなければなりません。
養生
外壁塗装と言っても、外壁全体に塗装するわけではありません。
玄関部分や継ぎ目部分など、塗装を行わない部分もありますよね。
綺麗に外壁塗装を行うためには、塗装しない部分を保護するための「養生」という作業が必要です。
養生には、1㎡あたり250円から400円前後の費用がかかります。
シーリング補修
外壁塗装を行う前に、外壁の継ぎ目部分「シーリング」の補修を行います。
シーリングは、コーキングと呼ばれることもありますが、意味は同じです。
シーリングが劣化している場合、雨漏りの原因になることもありますので、しっかりと補修しておくことが大切になってきます。
劣化が進んでいない場合は、除去せずに「増し打ち」をすることもできますが、外壁や住宅の機能性を損なわないためにも、古いシーリング材を除去して新しいシーリング材を入れる「打ち替え」を行うのがおすすめです。
費用相場は、
・増し打ち → 1㎡あたり500円から1,000円前後
・打ち替え → 1㎡あたり900円から1,500円前後
となります。
下地補修
外壁にひび割れが発生している場合、そのまま外壁塗装を行うと雨漏りの原因となるため、下地補修を行ってから塗装作業に入ります。
下地補修の費用相場は、1㎡あたり1,700円から2,500円前後です。
足場代
外壁塗装は、高所での作業がマストとなりますので、足場を組む必要があります。
仮設足場の設置には、1㎡あたり850円前後の費用がかかります。
足場代の目安は、外壁面積に1.3をかけて求めるケースが多いです。
ただ、上記の計算式はあくまでも目安ですので、正確な費用が知りたい方は業者に見積もりを取ることをおすすめします。
【その他費用】
外壁塗装を行う際は、上記費用だけでなく、
・交通費
・事務手数料
・廃材処分費用
などがかかります。
これについては目安を算出することが難しいため、業者に確認しておきましょう。
・外壁塗装の費用を抑えるコツ
では最後に、外壁塗装の費用を抑えるコツについて詳しく解説していきます。
相見積もりを取る
外壁塗装の費用は、塗装面積や使用する塗料などによっても変動しますが、どの業者に依頼するかによっても変わってきます。
できるだけ費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、費用を比較するのがおすすめです。
そうすることによって、外壁塗装の費用相場も把握できますし、業者独自のサービスや割引の有無なども確認できますので一石二鳥と言えます。
依頼時期を工夫する
外壁塗装の費用を抑えるためには、依頼時期を工夫することが大切です。
なぜなら、繁忙期は費用が高くなり、閑散期は安くなる傾向にあるからです。
外壁塗装の依頼時期については、こちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方は是非ご覧ください。
(『外壁塗装 タイミング』へ)
自社施工の業者に依頼する
外壁塗装の費用を抑えるためには、自社施工の業者に依頼することが大切です。
自社施工業者とは、受注から施工までを1社で行う業者のことを指します。
こう聞いて、
「全ての業者が自社施工でしょ?」
と考える方もいると思いますが、中には依頼だけ受けて、施工は下請けに丸投げする業者もあります。
このような業者に依頼すると、余計な中間マージンが発生してしまうため、トータルコストが高くなってしまうのです。
また、認識の相違が生まれやすくなりますので、自社施工の業者に絞って探していきましょう。
まとめ
外壁塗装の費用は、坪数や使用する塗料、依頼する業者など様々な要素によって変動しますので、一概に「〇円です!」と断言することはできません。
ただ、全ての項目に「費用相場」が存在していますので、外壁塗装を行う前に確認しておくのがおすすめです。
費用相場を確認しておかないと、
「こんなに高いと思わなかった・・・」
と後悔したり、ぼったくり業者に騙されてしまったりする可能性が高くなりますので注意しましょう。