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プロが語る!外壁塗装成功のカギを握る道具たち

塗り替えコラム 2023.10.22 (Sun) 更新

プロが語る!外壁塗装成功のカギを握る道具たち

 

外壁塗装

 

 

外壁塗装は、家の美観を保つだけでなく、家を外部環境のダメージから守る重要な役割を果たしています。そして、この作業を完璧に行うためには、適切な道具が必要不可欠です。今回は、外壁塗装のプロフェッショナルが日々の作業で使用する道具について深く掘り下げてみましょう。

 

 

1. ローラー

外壁塗装において非常によく用いられる道具がローラーです。その効率の良さから、特に大きな面積をカバーする際には欠かせない存在となっています。しかし、ローラーにもさまざまな種類があり、それぞれの特性や用途に合わせて選ぶことが大切です。

 

ローラーの主な種類

ショートパイルローラー (短毛ローラー):

主に滑らかな壁や天井に用いられるローラーです。
表面の凹凸が少ない素材や、光沢感のある塗料を均一に塗る場合に最適です。

 

ミディアムパイルローラー (中毛ローラー):

多くの一般的な壁面に適しており、平均的な凹凸に対応できる汎用性の高いローラーです。
通常の住宅の外壁塗装に最も使用されるタイプです。

 

ロングパイルローラー (長毛ローラー):

凹凸が多い、または粗い表面の塗装に特化しています。
石やレンガなどのテクスチャーのある表面に使用すると、均一な仕上がりを得られます。

 

フォームローラー (泡立てローラー):

滑らかで高い光沢感を持つ仕上げを求める場合に適しています。
木工用塗料やラッカーの塗布によく使用される。

 

特殊なテクスチャーローラー:

特定の模様やテクスチャーを壁に施すためのローラー。
一般的な外壁塗装よりも、デザインや装飾を重視した作業で使用されます。

 

ローラーの選び方:

ローラーを選ぶ際には、塗装する表面の特性や使用する塗料の種類、そして求める仕上がりを考慮する必要があります。また、ローラーの幅も作業効率や使いやすさに影響しますので、塗装する範囲や面積に合わせて適切なサイズを選ぶことも重要です。

 

 

2. 刷毛

刷毛は外壁塗装において欠かせない道具の一つです。細かい部分や隅々、そして特定の技法での塗装を行いたいときに使用されます。刷毛の種類や毛の質、形状によっても仕上がりに違いが生じるため、目的に合わせた選択が求められます。

 

刷毛の種類:

平刷毛 – 幅広く、大きな面積を効率的に塗るのに適しています。
角刷毛 – 細かい部分や隅々を塗るのに特化しており、細かい作業が必要な場面で活躍します。
丸刷毛 – 丸みを帯びた形状で、特定の技法やディテールに対応した塗装を行うときに使います。

 

刷毛の選び方:

刷毛を選ぶ際は、その毛の質や柄の長さも考慮する必要があります。長い柄を持つ刷毛は、届きにくい場所を塗るのに適しています。また、毛の質によってもペイントの取りやすさや塗り心地が異なるため、使用するペイントの種類や仕上がりを考慮して選ぶことが大切です。

 

3. 吹き付けガン

吹き付けガンは、高い効率で大きな面積に塗料を均一に塗布するための道具として、外壁塗装の現場で頻繁に使用されます。一定の技術や知識が求められる道具ですが、その性能を活かせば短時間での作業が可能となります。

 

吹き付けガンの主な種類

エアレス吹き付けガン:

高圧のポンプを使用して塗料を吹き付ける方式。
大きな面積を短時間で塗装する場合や、厚みのある塗膜を求める際に適しています。

 

吹き付けガン:

低圧で高ボリュームの空気を使用して塗料を噴射します。
塗料のオーバースプレイ(飛散)を最小限に抑えることができるので、詳細な作業や狭い範囲の塗装に適しています。

 

圧縮空気式吹き付けガン:

圧縮機を用いて空気を供給し、その空気の圧力で塗料を吹き付けます。
一般的な塗装作業で広く使用されるタイプで、比較的簡単に取り扱うことができます。

 

吹き付けガンの選び方:

吹き付けガンを選ぶ際のポイントとしては、塗装する面積や使用する塗料の種類、そして求める仕上がりを考慮することが挙げられます。また、ガンのノズルサイズや塗料の粘度も適切に選定することで、均一で美しい仕上がりを得ることができます。

 

4. さげつ

さげつは、塗装作業を行う際の非常に重要なアイテムの一つです。ローラーや刷毛を使用して塗料を塗布する際の一時的な塗料の保持や取り扱いを容易にするための容器です。

 

さげつの主要な役割

 

塗料の調整:

さげつを使用することで、適量の塗料を取り出すことができ、ローラーや刷毛に均等に塗料をつけることが可能となります。これにより、ムラなく綺麗に塗装することができます。

 

作業効率の向上:

さげつは移動しやすい設計となっており、作業者が異なる場所に移動する際も持ち運びやすく、作業効率を大幅に向上させます。

 

さげつの選び方:

さげつを選ぶ際のポイントとしては、作業する面積や使用するローラー・刷毛のサイズ、さらには取り扱う塗料の量を考慮することが重要です。また、取り扱いやすさや洗浄のしやすさも考慮点として挙げられます。

 

 

5. 足場

建物の外壁塗装を行う際、安全に高所での作業を行うためには足場の設置が欠かせません。足場は安全性はもちろん、作業効率や品質をも大きく左右する要素となります。

 

単管足場:

金属の単管と連結部品を組み合わせて構築する一般的な足場。
耐久性と柔軟性があり、さまざまな建物形状に対応できる。組み立てや解体も比較的容易で、多くの現場で使用されています。

 

ビケ足場:

独自の連結部を持ち、迅速な組み立てや解体が可能。
アルミニウム製で軽量ながらも堅牢で、狭い場所や特殊な形状の建物に適しています。

 

足場の選び方と注意点

 

安全性:

足場の最も重要な機能は安全性。定期的な点検・保守が不可欠。

 

設置場所の条件:

地面の状態や作業場所の広さ、建物の高さや形状によって最適な足場を選択。

 

組み立て・解体の効率:

作業進行のスムーズさを考慮し、組み立てや解体の手間や時間を評価。

 

 

外壁塗装 メッシュシート

 

 

6. シート

外壁塗装作業中には、周囲への塗料の飛散や作業中の落下物を防ぐために、さまざまなシートが使用されます。特に保護シートとメッシュシートは塗装作業の際に欠かせないアイテムとなっています。

 

シートの主な種類

 

保護シート:

主に地面や家具、窓などを塗料の飛散から守るためのシート。
薄いプラスチックや布製が一般的で、使い捨てタイプや再利用可能なものが存在します。

 

メッシュシート:

足場の外側に取り付けるシートで、作業中の塗料の飛散や落下物を防ぐためのもの。
通気性がありつつも、外からの視線を遮断する効果も持つため、プライバシーの確保や作業効率の向上にも寄与します。
UVカット機能を持つものや、強風時の飛散を防ぐ強化タイプなど、さまざまなバリエーションがある。

 

シートの選び方と注意点

 

目的に合わせた選択:

使用する場所や目的に応じて、適切なシートを選択することが重要です。

 

材質と耐久性:

長期間の作業や厳しい気象条件下での作業の場合、耐久性の高いシートの選択が求められます。

 

取り付け方法:

シートを安全かつ確実に取り付けるための方法や工具を適切に選び、定期的な点検を行うことも大切です。

 

7. 研磨剤 & 研磨ツール

外壁塗装前の下地処理は、塗装の品質や耐久性に大きく影響します。既存の塗膜のはがれや不均一な部分を整えるために、研磨剤や関連ツールが利用されます。

 

主な研磨ツール

 

ディスクサンダー:

電動の研磨ツールで、円形のサンディングディスクを使って大きな面積の塗膜を早く取り除くことができます。
力を入れすぎると、壁を傷つける可能性があるため、慎重な取り扱いが必要です。

 

ワイヤーブラシ:

鉄部や金属部のサビや古い塗膜を取り除くのに適したツール。
手動での作業が基本ですが、電動ツールに取り付けて使用することも可能です。

 

皮すき:

塗膜の隙間や割れ目など、狭い部分や隅々の下地処理に使用される道具。
刃を使って古い塗膜を剥がす作業に適しています。

 

サンドペーパー:

細かい研磨作業や、ディスクサンダーでは対応しきれない部分の仕上げに使用されます。
サンドペーパーにはさまざまな粗さがあり、作業に応じて適切なものを選択することが重要です。

 

研磨ツールの選び方と注意点

 

対象材質:

研磨する対象の材質や状態に応じて、最適なツールや研磨剤を選択します。

 

作業範囲:

大きな面積の作業の場合はディスクサンダーや大きめのワイヤーブラシが効果的です。

 

作業の詳細:

細かい部分や隅々の作業の場合は、サンドペーパーや皮すきを使用することが適しています。

 

8. カッター & スクレーパー

外壁塗装の下地処理や塗膜の除去に際して、カッターやスクレーパーは非常に有用なツールです。これらのツールは、古い塗膜の剥がしや、塗装前の凹凸を平らにする作業に役立ちます。

 

主なツールの特徴

 

カッター:

刃を使用して塗膜やシーリング材を切り取るツール。
古い塗膜の端やシーリング材の削除に使用されます。
刃の種類や形状によって使い分けることができ、刃は定期的に交換することで鋭利さを保つことができます。

 

スクレーパー:

 

幅広の刃を持ち、古い塗膜や不要な物質を削るためのツール。
外壁の大きな面積の塗膜の除去や、凹凸部の平滑化に適しています。
ハンドル部分が握りやすく、効果的に力を伝えることができるものが好ましい。

 

カッター & スクレーパーの使用時の注意点

 

適切な力の加え方:

強く押しすぎると壁を傷つける可能性があるため、適切な力を加えながら作業することが必要です。

 

定期的な刃の点検:

刃が鈍ると作業効率が落ちるだけでなく、怪我の原因ともなるため、定期的に刃の状態を点検し、必要に応じて交換することが大切です。

 

まとめ

外壁塗装を行う際には、これらの道具を駆使して、効率よく、そして美しく仕上げることが求められます。道具一つ一つにはそれぞれの役割と特性があり、それを理解し、正しく使うことがプロフェッショナルな仕上がりを生む鍵となります。