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一部だけ外壁塗装をするのはNG?おすすめできない理由を4つ紹介!

塗り替えコラム 2023.09.04 (Mon) 更新

一部だけ外壁塗装をするのはNG?おすすめできない理由を4つ紹介!

 

 

 

外壁塗装を検討している方の中には、
「一部だけ塗装してほしい」
と考えている方も多くいるでしょう。
ただ、一部だけの外壁塗装にはいくつかのデメリットがありますので、慎重に検討していかなければなりません。

この記事では、一部だけの外壁塗装がおすすめできない理由と、例外ケースについて詳しく解説していきます。

 

一部だけの外壁塗装はそもそも可能?

外壁塗装では、外壁全体を塗装するのが一般的です。
ただ、依頼者様からの希望があった場合や、全体を塗装する必要がない場合は一部だけの塗装を行うケースもあります。

一部だけ外壁塗装を行う場合、全体を塗装するよりもコストを抑えやすいですし、工期も短くなります。
とはいえ、冒頭でも解説したように一部だけの外壁塗装にはいくつかのデメリットがありますので、時間をかけてじっくりと検討していかなければなりません。

 

一部だけの外壁塗装はおすすめできない?その理由は?

では次に、一部だけの外壁塗装をおすすめできない理由について詳しく見ていきましょう。

・足場の設置費用は変わらないから

一部だけの外壁塗装を検討している方の中には、
「全体塗装よりもコストを抑えやすい」
と考えている方が多くいるでしょう。

たしかに、一部だけ外壁塗装を行う場合、全体塗装よりも塗料代や作業費を抑えやすくなります。
ただ、足場の設置費用を忘れてはいけません。

 

 

外壁塗装

 

人間の手が届く場所以外、つまり1階より上の部分を塗装する場合、足場の設置が必須です。
足場の設置費用は一般的な2階建ての住宅で20万円〜30万円ほどかかります。
一部だけの外壁塗装を何度も繰り返す場合、そのたびに足場の設置費用がかかってしまうため、トータルで見るとコスパが悪くなってしまうのです。

・色ムラが出やすいから

一部だけ外壁塗装をする場合、色ムラが出やすくなります。
もちろん、外壁塗装業者はプロですので、できるだけ色ムラが出ないように調整してくれますが、完璧に色ムラを防ぐのは難しいです。

また、塗装直後は色むらが出ていなかったとしても、今回塗装した部分と前回塗装した部分では劣化速度が違うため、時間の経過とともに色ムラが出てしまう可能性があります。

中には、
「多少の色ムラは気にしない」
という方がいるかもしれませんが、外壁の色ムラは意外と目立ちます。
遠くから見ても色が違うのがはっきりわかってしまうため、美観を維持したいと考えている方は注意が必要です。

・住宅全体の耐久性や機能性を維持できない

外壁塗装を行うことによって、耐久性や機能性を維持しやすくなります。
ただ、一部だけ外壁塗装を行う場合、該当箇所の耐久性や機能性を維持できたとしても、その他の部分の耐久性を維持することはできません。
このようなことから、家全体の劣化が早くなってしまう可能性が高くなるのです。

場合によっては、遮熱性が低下して「夏は暑く、冬は寒い」という状態になったり、雨漏りのリスクが高くなったりすることもあります。

・メンテンナススケジュールを立てにくいから

外壁は消耗品ですので、時間の経過とともに必ず劣化していきます。
全体を塗装していた場合は、前回の塗装時期から逆算して次の塗装時期を把握できますが、部分塗装の場合は箇所によって塗装した時期が変わるため、どの部分をいつ再塗装すればいいのかわからなくなってしまうのです。

何度も一部だけの外壁塗装を繰り返していると、再メンテナンスのタイミングが完全にわからなくなり、
「もういいや」
と放置状態になってしまうこともあります。

こうなると、外壁の劣化がどんどん進み、塗装だけでは対処できない状態になってしまう可能性が高くなりますので注意が必要です。

 

一部だけの外壁塗装で十分なケースとは?

一部だけの外壁塗装は、トータルで見るとデメリットの方が多くなりやすいため、基本的には全体塗装がおすすめです。
ただ、以下のケースに該当する場合は、一部だけの外壁塗装で十分と言えます。
・家の一部を増改築している場合
・一部だけ未塗装の部分がある場合

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

住宅の一部を増改築している場合

住宅の一部を増改築しており、新しい外壁と古い外壁で別れてしまっている場合は、古い外壁のみ塗装をするのもありです。
ただし、新しい外壁と古い外壁で色ムラが起こってしまう可能性は否めません。
色ムラが起こるリスクを理解したうえで外壁塗装を行わないと、施工後に後悔する可能性が高くなりますので注意してください。

また、増改築から5年以上経過している場合は、新しい外壁と古い外壁が両方とも劣化している可能性がありますので、全体を塗装した方が良いです。

一部だけ未塗装の部分がある場合

一部だけ未塗装の部分がある場合も、部分塗装が可能です。
よくあるのが、
「外壁塗装をしたときは給湯器やエアコンを設置していたが、現在は撤去している」
というようなケースです。

このような場合、給湯器やエアコンを設置していた場所だけ塗装されていない状態になりますので、一部だけ外壁塗装をすることをおすすめします。
地上で作業ができる場合は、足場の設置が必要なくなりますので、コストも抑えやすくなります。

 

一部だけ外壁塗装をするときの注意点

では次に、一部だけ外壁塗装をするときの注意点について詳しく見ていきましょう。

・依頼する業者を価格だけで決めない

一部のみの外壁塗装を検討している方の多くは、
「できるだけ安く依頼したい」
そう考えていると思います。

中には、かなりリーズナブルな金額で対応している業者もありますが、激安価格を提示してくる業者には注意が必要です。
相場をはるかに下回る激安業者に依頼してしまうと、
・高額な追加費用を請求される
・外壁塗装の質が極端に低い
というようなトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。

外壁塗装は安ければ良いということではありませんので、実績や対応の質など様々な要素を比較しながら慎重に検討していきましょう。

・塗料のグレードを落としすぎない

使用する塗料のグレードを落とすことによって、さらにコストを抑えやすくなります。
ただし、グレードの低い塗料は性能が低かったり、耐久年数が短かったりするため、トータルで見ると割高になってしまうこともあるのです。
目先のコストだけで使用する塗料を選ぶと、後悔する可能性が高くなりますので注意してください。

外壁塗装で使用する塗料には様々な種類があり、依頼者が指定することも可能ですが、外壁塗装に関する知識がない方は、
「どれを選べばいいの?」
という状態になってしまうと思います。

塗料選びは、希望通りの外壁に仕上げるための重要な要素ですので、無理して自分ひとりで決めようとせず、経験と知識が豊富な外壁塗装業者に相談しながら決めるようにしましょう。

・必ず複数の業者から見積もりを取る

外壁塗装の範囲にかかわらず、必ず複数の業者から見積もりを取ったうえで依頼する業者を絞り込んでいきましょう。
中には、
「面倒くさいから」
という理由で1社からしか見積もりを取らない方もいますが、これだと業者から提示された金額が安いのか高いのかわかりません。

 

相見積もり

 

複数の業者から見積もりを取ることによって、費用を比較できるだけでなく、独自サービスやアフターサポートも比較できますので、安心して任せられる業者を見つけやすくなるのです。

相見積もりを取る場合、業者の数が多すぎても比較するのが大変になりますので、3社から5社を目安に見積もり依頼をするのがおすすめです。

・外壁塗装業者のアドバイスや提案を参考にしながら検討する

外壁塗装では、全体塗装が一般的です。
ただ、先ほど紹介したケースに該当する場合は、一部だけの塗装で問題ないこともあります。
とはいえ、知識と経験が豊富なプロでないと、
・全体を塗装するべきなのか
・一部だけの塗装で良いのか
を判断することはできません。

外壁塗装後の後悔を防ぐためにも、全体塗装と部分塗装で悩んでいる方は、事前に業者に相談し、アドバイスや提案を参考にしながら判断していくことをおすすめします。

 

まとめ

 

一部だけの外壁塗装は可能ですが、トータルコストを考えると割高になってしまう可能性が高いです。
また、一部だけだと外壁塗装による機能性の維持、向上効果を最大限引き出せなくなってしまうこともあります。
このようなことから、一部だけの外壁塗装は基本的におすすめできません。

ただ、一部だけの塗装で問題ない“例外ケース”も存在していますので、部分塗装にするか、全体塗装にするかで悩んでいる方は、ひとまずプロの外壁塗装業者に相談してみましょう。